CHIKUGO

VINTEGE GLOBE-TROTTER の持ち手を製作②

VINTEGE GLOBE-TROTTERの持ち手製作の続きです。

 

このロゴがめちゃ雰囲気ありますね◎

 

新品だと十数万するみたいですが、ビンテージなのでそれ以上の価値があるでしょう。

扱うのも傷をつけないように慎重に(笑)

 

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前回の記事でステッチまで仕上げていましたので、あとはコバ処理をして完成です!

 

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ネイビーっぽいダークグリーンにチョコ色の姫路産タンニンなめし革がかなりいい感じです。

 

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革で芯を作っているので、使い込むほどに手に馴染んでいくと思います。

使う方によってどんどん形を変えていくのがレザーの面白い所ですね。

 

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革を伸ばす際に特殊な加工をするので、すこし革にストレスがかかります。

なので、デリケートクリームをしっかりと浸透させて仕上げます。

 

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ご依頼いただいたK様 今回はとても良い勉強になりました。

ありがとうございます。

気に入って頂けたようで安心しました◎

 

この様な革製品のお修理についてよくお問い合わせを頂きます。

が、万が一お客様のご希望に添えない形で仕上がった場合の補償が当方ではできない為、

基本的にFIFTH WORKSではお客様がお持込された物の修理・補修は行っておりません。

 

そのかわり信頼できる修理屋さんをご紹介する事は可能ですので、その際はご相談ください!

クツショウテン様には僕も個人的に色々と教えてもらいながら勉強させていただいているので、オススメです。

価格は相場と比べても良心的だとご紹介したお客様はおっしゃってますよ!

 

高級ブランドの修理が高すぎるとよく耳にしますが、安物のバッグだから修理代も安いという訳ではなくて、一から作るのと同じように修理にも時間と労力がかかるので、それ相当の金額になります。

 

僕たちも自分で修理したいというお客様にはなるべくお力になりたいと思い、直し方や工具の説明を行いますが、説明をしているうちに、最終的に買ったほうが安いや早いと言われる事が良くあります…

 

そこにはメーカーさんの企業努力や、安い人件費でこき使われてる方たちの存在があるわけで、

自分たちもなるべく安くでできるようにご案内はするのですが、複雑な気分になります。

 

今回の持ち手を復元する場合、平均所得以上もらってるサラリーマンの一日分のお給料ほどかかるのが相場みたいです。

僕も一日がかりで復元しました。

これを安いと思うか高いと思うかはその方の価値観なので、物を作る仕事の対価って難しいですね。

 

生意気な事を書いてすいません。

 

当方が製作したアイテムの修理・補修はもちろん対応いたします!

お手入れの方法などもご説明いたしますので、その際はぜひご来店くださいませ。

 

製作工程は

VINTEGE GLOBE-TROTTER の持ち手を製作①

 

 

VINTEGE GLOBE-TROTTER の持ち手を製作①

いつもお世話になっている方から、数十年前のGLOBETROTTERの持ち手が劣化して革が切れてしまったので、製作のご依頼をいただきました。

 

FIFTH WORKSでは、基本的にはお預かりして補修や修理は行っていないのですが、以前から作ってみたいと思っていたアイテムだったので、チャレンジです。

 

まずは芯になるパーツを製作。

オリジナルでは紐にテープで整形していたそうですが、処分されていたので一から作ってみました。

初めてなので、かなり手探りです(笑)

 

3mm厚のベルト革を5枚重ねてボンドで接着

 

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豆カンナと革包丁で荒削りしていきます。

鰹節に見えてきました。

 

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オリジナルの持ち手に合わせながら再現していきます。

 

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かなり削りました…

左右対称に揃えるのが難しいですね。

 

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朝時間がなかったので、この後一気に仕上げまでしたのですが、修正箇所が何箇所かあったので、型紙を製作してもう少し制度を高めることにしました。

 

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オリジナルのステッチ数を数え、同じ刃幅で再現していきます。

 

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膨らます分を考慮して作らないときれいな立体にならないので、若干サイズ変更。

 

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1.6mm厚の革だと少し強度が心配だったので、伸び止めテープを貼ってから

 

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同じ革で本体根元パーツの金具と接合する部分を補強

後から処理しにくい所だけコバ処理。

 

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あとはあらかじめ穴を開けていたので、縫い合わせていきます。

芯材のふくらみに合わせて、革を伸ばしながら縫い締めていきます。

 

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きれいに膨らみました☆

 

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FIFTH WORKS 実店舗にてレザークラフトワークショップ始めました!

先週で九州芸文館でのレザークラフト教室は最終回を終えまして、一旦お休みする事になりました。

 

今後はFIFTH WORKS実店舗にてWORKSHOPを開催いたします。

 

本日は、マルチケースを作っていただくワークショップで、5名様ご参加いただきました。

 

グローブレザーを使ったマルチケース。

 

みなさんきれいに作れてホッとしました◎

 

 

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今後もこういった短時間で単発で作れるアイテムのワークショップを企画していこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

お問い合わせは下記電話番号へご連絡いただくか、オフィシャルサイトのコンタクトページからメールをお送りくださいませ。

 

FIFTH WORKS

住所:福岡県筑後市尾島237-1

TEL:0942-91-2421

Web:http://fifthworks.com/

 

姫路産 タンニン鞣革のハガワが入荷しました!

先日の栃木レザーのハガワに続き、姫路産の端革が色々と入荷しました!

僕が製品でよく使う革なのですが、適度なハリとコシがあり、コバも綺麗に仕上がります。

手芸屋さんで販売している革とは、質感など全然違うと思いますので、一度手にとって触って頂きたいです。

色は生成り、キャメル、ブラウン、レッド、ブルーなど。

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厚みは1.6mm前後で、使いやすい厚みですよー!

人気の赤は少量です。

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筑後エリアに、はがわを販売している所があまりないので、少しだけ革を使いたい場合など、とても喜んで頂いてます。

筑後以外にも、久留米、八女、大川、柳川、大牟田など多方面からご来店頂いております。

少しづつですが、ハガワの量を増やしていきたいと思っているので、随時アップしまーす。

ヌメ革立体カードケース 追記

早速ご注文を頂きましたので、もう一枚仕込んでおいた革で製作しました。

 

たっぷり水分を吸い込ませて、ふにゃふにゃの状態にしてから乾燥させるので、革が硬くなってしまいます。

なので、柔軟効果が高いラノニンという成分を含んだデリケートクリームをたっぷりと塗り込みます。

 

どんどん吸い込んでいきます。

このデリケートクリームは万能なクリームで、一部の革を除いてほとんどの皮革製品に使えます!

一つもってると便利ですよ〜★

 

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たっぷり塗りこんで、豚毛のブラシで擦り込みます。

シミになって見えますが、乾燥すればすぐに元に戻ります。

 

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ビーズはブルーで

 

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ステッチはターコイズブルー

やっぱ手縫いの方が綺麗に仕上がりますね◎

 

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試しにFIFTHWORKSのショップカードを入れるだけいれてみました。

 

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サイズは約W10.5×H7cm 本体のみの厚み約15mm

 

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この革栃木レザーなんですが、値上がりしてから仕入れてないので、端革で余ってたのを久しぶりに使いました。

もっちりとしてやっぱり良いですね〜

ヌメ革の方は姫路産のピット鞣しのショルダーです。

 

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色々な革を使ったパターンで作ってみます☝︎