いつもお世話になっている方から、数十年前のGLOBE–TROTTERの持ち手が劣化して革が切れてしまったので、製作のご依頼をいただきました。
FIFTH WORKSでは、基本的にはお預かりして補修や修理は行っていないのですが、以前から作ってみたいと思っていたアイテムだったので、チャレンジです。
まずは芯になるパーツを製作。
オリジナルでは紐にテープで整形していたそうですが、処分されていたので一から作ってみました。
初めてなので、かなり手探りです(笑)
3mm厚のベルト革を5枚重ねてボンドで接着
豆カンナと革包丁で荒削りしていきます。
鰹節に見えてきました。
オリジナルの持ち手に合わせながら再現していきます。
かなり削りました…
左右対称に揃えるのが難しいですね。
朝時間がなかったので、この後一気に仕上げまでしたのですが、修正箇所が何箇所かあったので、型紙を製作してもう少し制度を高めることにしました。
オリジナルのステッチ数を数え、同じ刃幅で再現していきます。
膨らます分を考慮して作らないときれいな立体にならないので、若干サイズ変更。
1.6mm厚の革だと少し強度が心配だったので、伸び止めテープを貼ってから
同じ革で本体根元パーツの金具と接合する部分を補強
後から処理しにくい所だけコバ処理。
あとはあらかじめ穴を開けていたので、縫い合わせていきます。
芯材のふくらみに合わせて、革を伸ばしながら縫い締めていきます。
きれいに膨らみました☆